2017-03-18

親知らずを抜いた後に食べられるコンビニ食を5つ選んでみたよ。

ようこそ。Scriptaをご覧いただきましてありがとうございます。
キサラギ@kisaragi_Virです。

The gods send nuts to those who have no teeth.
神は歯のない者にクルミを授ける。

人生の中で大人になってから決断しなければならない選択で、先延ばししてもあまりいいことがないのが「親知らず」の抜歯。かくいう僕も随分前から「抜いた方がいいかもね」と何度か歯科医の方におはなしはされておりました。

とはいえ具体的に痛みがあるわけでもなく、日常生活に特に支障もなかったこと、それと一回抜くとそのあとの仕事に差し障りが出そうだったのでなんとなく先送りにしていたのですが、この度抜歯を決断して実行してみました。ますはそのあたりの経緯から書いてみますね。




photo credit: BiblioArchives / LibraryArchives Dental clinic, Camp Borden, Ontario / Clinique dentaire, Camp Borden (Ontario) via photopin (license)

なぜ痛まない親知らずの抜歯を決断したか。

これは僕の場合、日頃から3ヶ月検診を受けているのでちょっとずつ前触れがあったのですが、定期的に検診を受ける理由としては虫歯がないことのチェック自分では難しい歯間清掃歯周ポケットの深さの確認歯茎の健康状態の確認などを行ってもらっています。

そのなかでの「歯周ポケットの深さ」これがどうにも難しいポイントでありました。きちんとブラッシングができていてば通常の部位は改善したりするんですけど、どうしても親知らずが生えている奥歯の裏。ここが自分ではどうやっても手が届かないことと、その上で歯科医の方でも届かない場所になっていて、奥歯の部分だけが時間経過を経ても改善の余地が見られなかったんです。

で、その度に「ここを改善するためには親知らずの抜歯を検討した方が…。」と言われることしばし。やはり歯は大切ですからいずれ、と思いつつもネットで調べると(こういうことをネットで調べるのがいい時と悪い時があるとは思いますが…。)やれ苦しい、痛い、大変だ、という文言が出てくるので「面倒なことはやりたくないなあ。」という気持ちが強くあってなかなか決断までは至らなかったのです。

とはいえ、やらないわけにもいきませんからどのくらい危険なのかだけでも知るために、とりあえずレントゲンだけでも撮影することに。日を改めてレントゲン撮影をしてみると、僕の場合は親知らずが真横に生えて埋まっている結構難易度が高めの案件の様子。それが奥歯を圧迫しているので好ましい状態ではないことを改めて確認するに至りました。

一般に難易度が低い症例は一般の歯科医でも抜歯しますし、難しい場合(この場合は親知らず周りにある神経の位置によっては後遺症を発症する可能性があるそうです。)そういった場合は口腔外科に紹介されるようです。

で、その判断をするために、最近はプラスで更に詳細な診断ができるCTスキャンも実施するそうです。(最初っからCTスキャンでいいやん、とも思うのですが、どうもそれは診療のルール上いきなりはできないみたいですね。)

このCTスキャンの結果が僕の決断を決定づけたのですが、どうやら親知らずの生えている部分の顎の骨が少なくなってきていることがわかったんですね。「親知らずが周りの骨を吸収し始めている」こんなことがあるとは全く知りませんでした。このまま放置すればどんどん健康な奥歯の状況が悪くなる、と。いや、びっくりしました。

レントゲンだけではわかりにくいこともCTスキャンだと一発だそうで、懸念事項だった神経の場所も悪くないからウチで抜けますよ、という歯科医の言葉もあり早々に抜歯を決断しました。

実際に抜いてみた時の感想がこちら。

CTから約一週間。予約をしていた抜歯に向かいました。術後の血流が早くなることはダメだと言われていますから、当日の朝から銭湯で長湯を堪能して、当分は硬いモノが食べられなくなりますから、昼食には最後の晩餐としてハンバーグステーキでランチ。これで思い残すことはありません。万全の状態で歯科医に向かいました。

僕の状態だと抜歯にかかる想定時間は約1時間。これは歯茎を開いて親知らずを露出させて、2分割、あるいは3分割にして取り出した後に縫合、そして問題の奥歯周辺の歯周病予防清掃を行うまでの時間です。当日の執刀される先生と看護師さんには笑顔でお迎えいただいて「今日は頑張りましょう!」と励ましを頂きます。こっちは苦笑いしかないのですがw。

でも流石に相手はプロで、こちらの不安はよくおわかりいただいておりました。「痛い時は途中で休憩できますから言ってくださいね。」や「もしもどうしても痛む時には途中でやめることもできますから無理はしないでください。」などよく気遣いを頂きました。

それと個人的に不安になりがちなのは、手術に使う道具がズラリと並んでいると「ええっ…。こんなの使ってどんなことされるの…」という漠然とした気持ちになってりすると思っていましたが、中世の拷問器具のような忌まわしい装置が用意されていなかったこともよかったです。昔の歯科医だと結構あったんですよね。やたらドリルの類や曲がった金属棒を並べてお迎えするタイプのところが。それとも今の親知らずの抜歯ってそんなに複雑な器具は必要ないんでしょうかね。

まずは最初に奥歯の部分の局部麻酔。チクっとしますが別段痛いことはないです。何回かに分けて注射されます。途中からググッと強めに入ってきますが、既に効果が出ているのかこれも別に苦にはなりません。5分くらいおいて、麻酔が効いてきてから執刀が始まったのですが、この時間は正直、何がどうなっているのかよく分からない時間でしたw。

最初のあたりで歯を削る(親知らずの頭の部分を分割している)ところくらいまではなんとなくわかったのですが、そのあとはグリグリしているなあ、という感覚しかなかったので…。ただ、途中で「半分は終わりましたよ〜」と言っていただけたので予想よりも辛くないなあ、とは思いました。
ただ、最後の根っこの部分を抜く時だけ麻酔の効果が弱く感じてジンジンしてきましたので「ア、アァ、アァ」とモールス信号みたいな声を出したら麻酔が足りてないと気がついていただいてようで、おかわり麻酔して頂けました。

よく「メリメリッ」て抜く音がする、とか「バキッ」て折れる音がする、とかいう感想を聞くものですけど、特にそういったことは無かったです。ただ何度かグッと力のかかる感覚だけはありましたけど。
よく分からない状況のまま「無事抜けましたよ〜」とのご報告を頂きましてひとまず安心。続いてこの期にこれまで清掃が困難だった奥歯の裏側を普段やっている要領で清掃していきます。いやあ、これをやってもらうのが念願でもあったので実に清々しいです。

全部終わって止血用のガーゼを咬まされて時計をみると大体50分くらい。緊張していると結構時間が経つのも早く感じるものです。術後の痛み止めと抗生物質的、うがい薬をいただいてかかった費用は大体4,000円。これが痛いのイヤ、怖いのイヤ、っていうと全身麻酔になって金額がグッと上がるようですけど、このくらいの痛みであれば今後もこれで充分ではないかと。

終わった後もしばらくは麻酔が効いていますから、なんとなく違和感はありますけど特に痛いことはありません。帰ってから麻酔が切れる前に痛み止めを一錠飲んでましたので、その日は特になんともなく終わるのかと思いましたが…。

モノが食べられないぞおッ!でも食べねばッ!

僕の場合、親知らず抜歯の難点は実にここにありました。とにかくモノが食べられない。当日は麻酔が効いているので麻酔が切れてからの食事になるのですが、まずは口がちゃんと開かないので何を食べていいのかわからない。その上で抜いた歯の反対側でしか噛めませんし、思った以上に早くに顎にダメージがきました。たいして食べていないうちに疲れちゃうんですね。

一応、おかゆと国民的に有名な海苔「ごはんですよ」、ヨーグルトと温泉卵などは事前に用意していましたが、そこそこ食べた段階で顎がジンジンしてきたのであとはコロンと寝てしまいました。ここからしばらくおかゆ生活が続くことになります。

抜歯後のご案内で先生から「別に何を食べてもらっても構いませんけど、とりあえず硬いものは控えてくださいね」って言われてきていますけど、ご安心召されい、そんなもの食べる気にもなりませんわ。一応、実験的にお肉を一枚食べてみましたけど、噛めませんから途中で飲みこむだけですし、食パンとかどうだろう、と思って齧ってみましたが、あんなに食パンの耳が硬く感じるとは思いませんでした。

あれは健全な肉体でしか堪能できない食品なのですね…。本当にに歯がちゃんとあることのありがたみを痛感することができますよ…。
「何を食べても構いませんよ。」「食べられるものなら食べてみたまえ。」と脳内で置き換えられるのにそう時間はかかりませんでした。

とはいえ、翌日からは仕事が待っています。最初はどうしようか悩んだのですよね。有給を使うかどうか。まあ、喋れなくはないようですし、体調が悪くなることもないですからねえ…。ともあれ使い物にならない場合は早々に帰るかもしれませんよ、って前置きだけしておいて出勤予定とすることにしてありました。

これなら抜歯後でも美味しく召し上がれるコンビニ食、5選。

翌朝起きて、顎に違和感と若干の痛みはあるもののこれといって体調が悪いこともなし。人によっては顎がとんでもなく腫れることが多いようですが、鏡を見ても全く腫れた様子はなし。(これに関しては歯科医さん曰く、僕の顎の骨の骨密度がとても高かったので腫れにくいでしょう、と仰っておりました。)抜歯すると小顔になる効果がある、みたいな俗説もあるようですが、僕が小顔になることはなさそうですw。

「あー、あー。本日は晴天なり〜。」発声も問題ありません。つまりちょっと喋りにくいだけで特に何も異常なしなのです。顎が腫れてすごいことになりました、とか痛すぎて喋れません、っていうのなら有給をブチ込む気満々だったのですが、遺憾ながら出勤せざるを得ない状況です。

なんとなく通常の出勤と同じ感じで家を出て、職場近くのコンビニでいつも通りに昼食の買い物をしておこう、と思ったところで「僕はコンビニで何を買って食べたらいいの?」という問題に今更ながら気がつくわけです。(もっと早く気がつけ僕。)
まあ、自宅から何か用意して持って行きました、っていうのもつまらないのでこの際いろいろ買って試してみました。なかでもよかったものをそれぞれの売り場からいくつかご紹介していきましょう。
(今回もとにかく話の枕が長い、本当に長くて申し訳ない気持ちでいっぱいですw。)

1リゾランテ 濃厚チーズリゾット
これ、まさに今回の僕のためにコンビニの神が用意してた食材といっても過言ではありません。ポッカが販売しているインスタントで作れるチーズリゾットです。一食あたり174kcal。お湯を注いてかき混ぜてから数分でちょっとしたリゾットの出来上がり。

おかゆの代用としてはもってこいですね。お味もチェダーチーズの雰囲気が出ていますし、あまり噛まずに食することができます。本来であればお米が食べたいけど、おにぎりを食べるにはハードルが高い僕でもスルスルと食べられてオススメです。仲間にトマトリゾットもありまして、こちらも美味しいですよ。


次点でクノールスープDELI ボストンクラムチャウダーをあげておきます。こちらも食べやすくて美味しいですが、如何せんスープなのでこれだけではお腹にたまりにくいです。もちろん本来は主食のスープとしての役割でしょうからそれでいいんですけど、これを主役にするなら食パンなどを用意してちょっと浸して食べるくらいがちょうど良いです。

ちなみに抜歯後の食パンは耳がとても硬く感じますから、オススメとしては山崎パンの「ふんわり食パン」などが手に入りやすく食べやすいかと。単品でしっかり食べたいならこのシリーズでパスタ入りのものを選ぶと良いとは思いますが、個人的なお味の好みはクラムチャウダーなんですよねw。一食当たり94kcal。

2.生鮮野菜の棚から。

バナナ
最近のコンビニは普通に置いてありますね。即エネルギーになりますし栄養価も高評価。インスタントだけでは補えないビタミン系をサポートできるスーパーサブです。スーパーで買うよりはちょっとばかりお値段は高めになりますが、そのぶん一個の大きさがしっかりしているのが多い気がします。

ちなみにバナナに含まれるビタミンB2は口内炎に効果があるといわれています。親知らずの抜歯後に口内炎を併発する方もいらっしゃるようなので、そういった方にもオススメしやすいのでは?100g当たりのカロリーは86kcalとなっております。

明治ブルガリアヨーグルトLB81
デザート棚からのエントリーはどこでも手に入りやすい定番のヨーグルトをエントリーします。通常の一人前サイズの小カップだとお腹が空きますので、大きめサイズのものを買っておいた方が吉かと。180gのパックでカロリーは144kcal。

ヨーグルトなら毎日食べても飽きが来にくいと思いますし。ナチュラル系のヨーグルトの方がしっかりとした質感の食べ応えなので満腹感はあります。フルーツ系のヨーグルトはトロトロした質感なので食べやすい反面、すぐにお腹が空いてしまうかも。

次点にセブンイレブンカスタードプリンを推します。
こちらもデザート界の定番を。最近のコンビニプリンって美味しいですね。普段あんまり食べないんですけど、こんな機会があって久しぶりに買ったらとても濃厚な味わいでした。味はいいですがお値段もそこそこかな。それと続けて食べるのにはちょっと僕には甘すぎるので次点止まり。好きな人はこの機会にたくさん食べればいいと思いますよw。

4.お惣菜棚から。

お豆腐
これも各コンビニブランドで普通に販売されています。一丁のほうじゃなくて小さいパックの方で十分かと。ヨーグルト同様の食感ですので食べやすいですね。味もシンプルですから飽きもきません。それと抜歯後に不足するたんぱく質を補充する、といった意味合いでも効果が期待できます。これは抜歯後しばらく続けるのにもオススメしやすいです。

次点はゆでたまご
お豆腐が植物性たんぱく質なのに対してこちらは動物性たんぱく質。抜歯後に血や骨が少なくなるので、それを補充するためには動物性のものの方がいい、という意見があるようです。

個人的には食べやすさと美味しさ、お手頃価格と三拍子揃っているので、別に抜歯後でなくても普段から食べていることが多いのですがw。動物性たんぱく質の観点から魚肉ソーセージをあげようかとも思ったのですが、これはいきなりハードルが高すぎました。いきなりこれはキツいですw。でも回復の過程のなかではこれもアリなんじゃないかなあ。

5.栄養ドリンク棚から。

ウィダー inゼリー
ネットで検索すると結構出てくるのはこれです。最初に何も食べられない状況の時にオススメの声が多いです。確かにカロリーやビタミンなどピンポイントで摂取できること、飲み込むだけなので顎に負担がかからないのはメリットではあります。しかしながら、普通に食べるためにはどうしても「吸う力」が必要になるんですね。

抜歯後の食品で「吸う」ものは術後の患部に負担がかかるのでせっかくできかけた血餅(けっぺい、患部を覆うかさぶたみたいなものですね。)を壊してしまう可能性がある、ということがあるようなのでそこだけはマイナスポイントかな。それとコストがちょっと高めです。とはいえ食べ足りない時にちょっと足すのには便利。その際には吸うのではなく押し出すようにして食べるのがよろしいかと。

次点は…なしです。
本当はバランスよく栄養が取れるビスケットみたいなバー、の食品を食べてみようと挑戦したのですが、瞬殺されましたw。これは最初に食べてはいけない「硬い食品」の部類でございました。そのうえブラッシングが多分面倒になります。これを食べられる段階でそこそこ健康じゃないとだめなんだということを教わりました。

まとめ。コンビニ食でもけっこうなんとかなる。

いろいろと書いてみましたがいずれも僕個人の感想です。カラダにまつわる部分ですので、最終的にはお医者さんと相談して何を食べるか、を決めるのが正しい姿だと思います。ただ、全体を通して食べてはいけないモノ、っていうのはある程度決まっているようですね。

具体的に書けば「アルコール」「刺激性のある食品」「硬い食品」どれも血流の流れを必要以上に促進したり、患部にダメージを与える可能性があるのでNG食材となっています。
親知らずの抜歯、というのは一つ大きな決断になります。ただ、抜く瞬間のことだけじゃなくて、術後にいかにアフターケアをして早期回復をできるか、ということを考えておくこともひとつ大事なことだと学習しました。

もちろん、食事だけではありません。充分な睡眠時間、安静にできる時間の確保、正しいブラッシングによる口内環境、そういったものの上に成り立つことだとは思います。
今回は興味本位でお肉を食べてみたり栄養補助食品を食べてみたりしましたが、無茶をしますと無駄に回復の時間が伸びる可能性もありますので、購入する前に。食べる前に。それが本当に良い選択なのか確認しながら、それでいてできるだけ楽しい食生活を過ごされることをお勧めいたします。

ホント、ちゃんと食事できることのありがたみを識る良い経験をさせていただきました。

よければまた観てくださいね。それではこのあたりで。

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