【最強ミラーレス】新しい旅の相棒がOLYMPUS OM-D EM1 MK2に変わりました。
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キサラギ@kisaragi_Virです。
Keep looking Don’t settle
Steve Jobs
ちゃんとした写真を撮りなくなってOLYMPUSのミラーレス一眼 OM-D EM1を購入したのが今年の初夏ごろ。やはり上級機は使っていて実に楽しいものがあって、どこに行く時も割と肌身離さず持ち歩いておりました。
それでも人間、一度良い機械を触ってしまうとどうしても「その上」の世界が見たくなるもの。水平線の向こう側が見たくなるのは大航海時代から続く人間のサガなのです。
この「上の世界を目指す」ことを最近の人は「沼に沈む」とも言います。日本語はなかなかに複雑ですね。
ちなみに「使っていて楽しい」っていうのはいくつかの方向性があると思います。一枚の写真にたどり着くまでのアプローチは様々にあって、iPhoneなどのスマートフォンで気軽に撮影したものを画像アプリで加工してSNSに掲載するのも楽しいですし、あえて「写ルンです」みたいな粒状性の荒いフィルムで独特な質感を楽しむ人もいます。一眼レフの場合の楽しさはガチャガチャとダイヤルを回したり細かく設定を変えてみて楽しむ。これが面白いんです。
結局メカメカしいものが好きな男の子は大人になってもその本質は変わらないというか。まあ、そういう楽しさですね。
思いがけず臨時収入があったり、条件の良い物件が出たこともあるのですが、割と早い段階で現行最新にして最強のミラーレス一眼の一角であるOM-D EM1 MKⅡに乗り換えることにしました。結論から言ってしまえば快適この上ない極上の一台となった感があります。
ということで買い替えた理由だったり使用感を書いてみようと思います。
基本的なおすすめポイント。
まずはEM-1とEM-1 MKⅡに共通して言えるおすすめポイントを簡単に紹介しましょう。
まずは信頼性の高い防塵防滴機構。多少の水濡れは全く問題なしのタフネスボディ。撮影する日の天気を選びません。そして-10℃までの耐寒機能もあるので冬の屋外でもバリバリ使えます。そしてボディ内に搭載された強力な手ブレ防止機構。三脚いらずと呼ばれるほどの補正機能を発揮します。
さらにミラーレス機ならではの視野率100%の高精細EVFディスプレイ、OLYMPUSのフィルム一眼OMシリーズを継承したマニュアルライクな操作性。昔からの一眼レフのようにカメラを使いたい方におすすめできるハイエンドモデルです。
※フィルム時代のOMシリーズは相当にクセのあるカメラだったんですけど、デジタルになって相当にブラッシュアップされた感はあります。
カメラ業界での評価もとても高く、2017年のカメラグランプリでは大賞を受賞。なんと今年は「レンズ賞」でも同社の12-100mmF4 Proが、「あなたが選ぶベストカメラ賞」でもOM-D EM1 MKⅡが受賞しているので、オリンパスが三冠を獲得するという偉業を成し遂げました。
並み居る強豪を抑えての三冠はとてもすごいことです。僕のようなお散歩写真撮りが使うには分不相応なくらいなのですが、やはり持ってみると満足感がとても高いので買って後悔なしです。
ちなみにこの数年のカメラグランプリ受賞の流れはこんな感じです。
2012年 Nikon D800 フルサイズ 一眼レフ
2013年 SONY Cyber-shot RX1 フルサイズ コンパクト
2014年 Nikon Df フルサイズ 一眼レフ
2015年 Canon EOS 7D MarkⅡ APS-C 一眼レフ
2016年 SONY α7RⅡ フルサイズ ミラーレス
2017年 OLYMPUS OM-D EM1 MKⅡ マイクロフォーサーズ ミラーレス
OLYMPUSとしては過去に2010年、PEN EP-1で受賞して以来ですから7年ぶりの受賞ということになります。
EP-1は世に言う「カメラ女子」が増えるきっかけにもなったブームの火付け役。これが当たったのが今のOM-Dの成功に繋がっていると言っても過言ではないと思います。
近年はSONYのαシリーズの評価がぐんぐん上がってきていますし、FUJIのXシリーズも仕上がりが好調。今までは一眼レフの牙城でしたがこれからはミラーレス機がグランプリを獲得するチャンスが増えてくるのかもしれませんね。
主に使うレンズはマイクロフォーサーズ。普通の一眼レフよりも小型に設計されていますので、システム全体をコンパクトにまとめたい方に向いています。軽量な望遠ズームが使いたい人には最適解でしょう。逆に装備が重くても画質重視な方はNikonやCanonを買っておけば幸せになれると思います。
※アダプターを使えば以前のフォーサーズレンズも使えます。オールドレンズを探せば安くて良いものも手に入ります。
OLYMPUSのラインナップとしては中級機にEM5 MKⅡ、入門機にEM10 MKⅡがあります。望遠レンズ系を使う頻度が少ないのであればボディサイズのコンパクトなEM5 MKⅡは魅力的な選択肢ですし、気軽に楽しみたいのであればEM10 MKⅡは家族で使える良いカメラです。
EVFが必要ないよ、という人はOLYMPUSのもう一つのミラーレス機であるPENシリーズも楽しいでしょうね。
※おしゃれなアクセが揃ったかわいいのがPEN、無骨でガチな方がOM-Dと思って頂ければよろしいかと。
本格的な撮影機能を備えていて、なおかつコンパクトなボディ。普段からカバンやリュックに入れて持ち歩ける許容範囲ギリギリのところを攻めてきた、お気軽かつプロ仕様のハイスペックミラーレス一眼。これがOM-Dシリーズの魅力です。あ。僕は別にプロでもなんでもないんですけど。
個人的に最近、仕事で長期の出張が多く続いているのですけど、このくらいの大きさのカメラだったら仕事のかたわら、ちょっとした時間に撮影を楽しむべくバッグの中に忍ばせておこう、と思える大きさなんです。(決してサボっているわけではないですよ。)
まずは基本的におさえておきたのはこのくらいでしょう。
それでは買い換えてみてよかったと思う点をいくつか書いていきますね。
1.バッテリーが長寿命に、更に使いやすく。
EM1を購入する時から、ある程度は覚悟はしていましたがやはりミラーレス機の運命としてバッテリーの持ちは悪いんです。これはコンパクトデジカメかっ!と思うくらいの撮影枚数ですので、スポーツカー並みの燃費の悪さは否定できません。
長期戦を想定するなら予備のバッテリーは必須となります。僕の場合はフラッと撮影するスナップシュート感覚で使っていましたから、それほど激しい枚数を撮影するわけでもないのですが、やはり一日を通して遊びたいとなると夕方あたりには電池表示が赤くなって残りが少ないよ、と出てきますから不安にはなってしまいます。このバッテリー表示が赤い時間が厄介で、あとどのくらい残っているのか読めないんですね。
それがOM-D EM1 MKⅡから採用された新しいバッテリーBCH-1は実に良くなっています。まずは容量が従来比37%アップ。実際に使ってみても確実に長く使えることを体感できます。それと、このバッテリーからファインダーに残量がパーセント表示されるようになったのも嬉しい進化。
合わせて急速充電に対応しているので、従来の半分の時間で満充電が可能になっているのも嬉しいです。
更に本体側にも進化があって、「低消費電力撮影モード」と言う機能が搭載されました。背面ディスプレイのスーパーコントロールパネル表示が一定時間の操作がないと自動的にスリープ状態になることによって、大幅に撮影可能枚数を引き上げることができるようになったのです。
通常の撮影モードでの撮影可能コマ数が公称値で約310枚、とされているものが、このモードを使うことにより最大で750枚まで撮影できるようになりました。消費電力のコントロールが素晴らしく進化したわけです。
※メーカーの理論値です。実際に使った感じだとそこまではいかないものの、以前よりもだいぶ長時間使えるとは思います。
※初期設定からこのモードはONになっています。設定から細かい調整ができるようになっております。
電池の容量アップ、急速充電対応、ディスプレイでのパーセント表示、低電力撮影モード搭載、4つの改善がなされました。
ミラーレス機の弱点であったバッテリー関連の機能が大幅に進化しているのが魅力その1ですね。
2.ファインダーの画像が従来より見やすくなった。
前から使っていたEM-1からEM-1 MKⅡを使っていて更に快適に感じるポイントは電子ビューファインダー(EVF)から見える画像が更に綺麗になったと感じることができます。と言っても実は解像度自体は全く同じ236万画素。基本性能としては同じなのです。では何を持って綺麗になったと感じるか。それは fps(フレームパーセカンド:一秒間に再生されるコマ数)が従来の60fpsから120fpsに進化していること。
一秒間に再生されるコマ数が倍になっていますから、動きがとても滑らかに感じることができます。ミラーレスを使いたい人間はわりとこの電子ビューファインダーを使いたくて買う方が多いですから、こういう進化はとっても大事。
基本的には快適なので不満はあまりないのですが、電源投入時にファインダー表示が出る際のタイムラグがあるのは若干気になるくらい。
3.液晶ディスプレイが位置を調整しやすいバリアングルに。
これは地味に嬉しい進化。これまでのEM-1はチルト式のディスプレイだったので垂直方向のみの可動領域だったものが、EM-1 MKⅡからは自由に回転ができるバリアングルディスプレイに変更されました。動画を撮りたい方なんかには実に使いやすい機能となっておりますが、僕の場合に便利に感じたポイントはちょっと違います。
それは「使わない時はディスプレイを回転して閉じておける」という点です。結局EVFで撮影することがほとんどで、撮影に集中したい時ってファインダーからの情報が必要ないシチュエーションが割と多いですから、ディスプレイパネルをくるっと回転して使わないモードにしてしまった方が快適だったりします。
画面に指紋がペタッとついてモヤっとすることが少なくなるのもgood。
もちろん、設定変更や画像の確認などではディスプレイを使いますので無いと困るのですが、「使う/使わない」の二択にできるのはやはり便利です。
それと持ち運びの際の安心感もあります。バッグの中に収納している時や持ち運びの際、何かの拍子でディスプレイに傷がついたりすることを防げるので、そういった意味でも使いやすいですね。
4.AFが思い通りに。進化した撮影機能。
AFはかなり賢くなった感がありますね。使っていて迷いが少ないです。実際、ピントを合わせるAFポイントが37点から121点に増えていることと、その全てがクロスセンサーを採用しているので精度が一気に向上しました。さらに測距エリアが拡大されていることもあって、一発で思い通りにいく可能性が増えていると体感できます。僕はこのあたりにメリットを感じていますが、このカメラの売りはもう一つ。高速連写機能が実に素晴らしいんです。
従来のEM-1が秒間10コマだったのに対してEM-1 MKⅡは最大15コマ。これは機械式シャッターでの撮影枚数で、もちろんこれだけでも充分に早いのですが、電子シャッターでの撮影モードを使えば最高で秒間60コマまで行けるのだからすごい。ただこれはAF/AE追従ができないのであまり現実的ではないのかもしれないけど、AF-Cの撮影モードであれば電子シャッターでも秒間18コマまでついていけます。スポーツ系の写真や鉄道などの写真を撮るな強力な武器になること間違いなし。
簡単に言えば動きの早いものを撮る時はとりあえず連写でダーッとシャッターを切ってさえおけば、どこかでピントがあったものが撮れていると思って頂ければいいくらいに高性能。かなりいい加減な撮り方かもしれないですけど、一回きりのチャンスしかない時だってありますよね。そういうチャンスを逃さず撮影できるのは本当に便利ですよ。
最速60コマはミルククラウンの写真なんかを撮って好きなコマを選べるくらいの性能だと思って頂ければわかりやすいかと。
5.大人の階段を一歩登ってさらにグラマーになった。
はい。これは本当に個人的な感覚です。新しくなったEM-1 MKⅡはデザインとして美しくなった感があります。
従来のEM-1が直線的なデザインだったことに対してEM1 MKⅡはボディサイズが大きくなったこともあるのですが、グリップ部分を大きくしてみたり軍艦部が膨らみのあるデザインになってみたりと凹凸の効いた仕上がりになっています。カメラに対してこういう表現をするのはちょっと違うのかもしれませんけど、「セクシーになった」と思います。
まるで年を重ねるごとに一瞬で男子のハートを撃ち抜く数を増やし続けている深田恭子さんみたいなカメラ。
一般に小さいボディに高性能、が売りのミラーレス機ですけど、OM-D EM1 MKⅡはこうしたデザインの進化によってまるで一眼レフ機のような安定したグリップ感になりました。もしも重量系の望遠ズームを使う予定があるならEM-5ではなくて、EM-1 MKⅡを押すポイントはここになると思います。
そう。いわゆるボンキュッボンなのです。グラマラスなのです。セクシーダイナマイツなのです。
写真に撮ったココが個人的に一番かっこよくなったと思うポイント。グリップの高さが上がって構えやすく、上級機の風格がありますね。
ここまで書くといいことずくめですよね。なのですこしだけ僕の意見を言わせて頂ければ。
OM-Dシリーズ全体に対して言えることでもあるのですが、操作ダイヤル周りは結構複雑だったりしますので、その辺りは好みに個人差が相当出ると思います。全部使いこなす必要もないとは思うのですが、シンプルに使いやすく。っていうのであれば同じようなミラーレス機ならフジのXシリーズもおすすめしたくなる一台です。
似たようなことになりますけど、ディスプレイの表示はかなり難解な階層メニューになっていますのでしばらくは戸惑うことが多いでしょう。渋谷駅構内みたいな状態になっていますので迷子になっても泣かないでくだだい。
それとシャッターストロークがだいぶ浅いです。これは慣れていくしかないとは思いますが、シャッターボタンを押す際にかなり浅いところで切れてしまうのが若干の不満。このあたりはカスタマーサポートとして調整できるようになって入ればいいんですけどね。
とまあ、いろいろ書いてみましたが全体的にEM-1の弱点を堅実にカバーしてきた一台、ということになると思います。まさに死角なし、と言ってしまっても良いのではないでしょうか。
ネックがあるとすれば価格面かなあ。この価格帯ならCanonの6D MarkⅡが狙える金額なのでよく考えてから検討すべきモデルです。僕の場合はランクアップになるのでそれほど躊躇いはなかったですし、OM-Dの開発周期はだいたい3年。MK2の発売は2016年の12月ですからここで買っておけば数年はフラッグシップモデルの刷新はないはず。なので余計な浮気をする心配がなくなります。その間にレンズのラインナップを強化していけば更に使いやすくなるでしょう。
ここには書いていませんけど、他にも進化した点はたくさんあって、4K画質の動画機能やメモリーカードがダブルスロットになったこと、深度合成モードのことなどもっともっと面白い機能もあります。まだ全部の機能を試している訳でもないので、ここからじっくりと楽しんでみようと思います。それでは今回はこのくらいで。
よければまた観てくださいね。それではこのあたりで。merci ♪
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