2018-05-06

「中村佑介展 ALL AROUND」池袋PARCOで期間限定のポップカルチャーを体験したよ。

ようこそ。Scriptaをご覧いただきましてありがとうございます。
キサラギ@kisaragi_Virです。

まったく意図せざるうちに彼女はその夜の主役であった。そのことに当の本人は気づかなかった。今もまだ気づいていまい。
-夜は短し歩けよ乙女-

思い返せば小学生の頃の記憶になります。僕は部活でイラスト部に在籍しておりました。とはいえ小学校の話ですのでそんなに高度なことをやっていたわけでもなく、好きな漫画のキャラクターをトレースしたりセル画を書いてポスターカラーで塗ったり。一枚仕上がると嬉しくなる。それだけでも「絵を好きになる」ということだけで部活としての価値は充分にあったのだと思います。

長じてからは久しく絵を描いたりしてはいなかったのですが、数年前に「ハッピーラクガキライフ」を掲げるブロガーのタムカイさんのイベントに参加してから改めて絵の面白さ、を再確認してわずかばかりではありますが道具を揃えてたまにラクガキなどをしていたりします。手帳にちょっとした遊び心で描いてみたりするのが今でも楽しいです。

描くことも楽しいですが、観ることもやはり同じくらい楽しいです。プロの作家さんが描く絵を観るのは多いに刺激になりますし、どうしたらこんな発想ができるんだろう。と敬意を持って鑑賞することにしています。とはいえ浅学にして何処かで学んだこともありません。ですから世にいう名画、大作というのがどう凄いのか、を言葉にする才能があるわけでもないので、素人なりの「素晴らしさ」を感じているにすぎないのですが、それでも「鑑賞眼」というものはいつまででも成長できると思います。

さて。こんな書き出しではございますが、僕の好きな絵の作家さんの中に中村佑介さんがいます。世間的には音楽バンド、アジアンカンフージェネレーションのアルバムカバーを手がけているのが有名なのではないかと。あとは森見登美彦さんの作品、四畳半神話大系のアニメーションや、最近ですと角川の辞書「角川新字源 改訂新版」の装丁や学校の教科書などなどポップカルチャーからお堅いところまで幅広く活躍されています。

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中村佑介展 ALL AROUND YUSUKE NAKAMURA

数年前から個展を日本各地で開催しているのですが、行きたくてもなかなか予定が合わず、ハンカチを噛み締めながらぐぬぬ、と唸っていたのですがこの春、ようやくにしてタイミングがバッテリと合ったので東京まで足を伸ばして拝観させていただくことができました。会場は池袋のパルコ。個人的には数年前に漫画「もやしもん」で有名な石川雅之さんの個展に足を運んで以来ということになりました。

午後の早い時間から会場入りをして約150点、という膨大な作品群をじっくりとこの目に焼き付けて帰るべく万全のコンディションで臨ませて頂きました。ここで予想外だったのが会場内の撮影が許可されている、ということ。通常の個展は撮影NGなことがほとんどではないかと思いますが、まさに自由に好きな作品をじっくりと観るもよし、気に入った作品は記念に撮るもよし、といった太っ腹なイベントとなっていたことにとても嬉しく感じました。

完成された中村佑介さんの作品の大部分が展示されているだけでも圧巻であるのですが、作品が出来るまでのラフが見られるのはとても貴重な機会でしたね。あの細かなタッチの絵は実際にどのくらいの大きさで描かれているのかを知ることができましたし、下書きの段階で建造物の緻密な書き込みをされているあたりなどはやっぱり「プロって凄いなあ…。」と月並みですが、ため息が出るばかりでした。

とはいえ片っ端から撮る、というだけのスタイルではダメだとも思います。その場でしか味わえい空気感であったり、作品の並び順や写真では見えない細かな筆使いのタッチや色の塗り方。そういったことを味わった上で記念として撮影していく。ぐらいの感覚で楽しむぐらいがちょうど良いと思います。(予定外ではありましたが一眼レフを背負ってたので会場で本気モードで撮影していた僕が言っても全く説得力はないのですが…。)


「四畳半神話大系」森見登美彦さんの原作小説がまず面白いからこれだけで最高なのですが、アニメのキャラクターデザインを中村さんが手がけたのはこの作品が初めてだと何処かで読んだことがあります。京都タワーがアクセントになっていますね。

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「夜は短し歩けよ乙女」同じく森見登美彦の作品から。こちらは劇場版のアニメが製作されています。原作もあの独特の空気感が好きなのですが、映像化されて更に印象が華やかになりました。李白さんの三階建電車の書き込みの緻密さが光りますよね。


「マジックディスク」アジカンのジャケットから。多分会場で一番大きな作品ではないかと思います。幅が長いので普通にはちょっと撮影しにくいのかとは思いますが、だいたい一眼と広角ズームを背負っているのでこんな感じのイメージで。とはいえ、これは実物を観ないと凄さが伝わりにくいかも。

マジックディスク

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「謎解きはディナーのあとで」この装丁は誰もが一回は本屋さんで見ているんじゃないかと思うくらいですが会場でも大きくスペースをとって展示されていてひときわ目を引く作品です。

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「ヘッドロココ」ビックリマンチョコのキャラクターです。実はこの作品を一番観たい、と思っていました。おじさん世代には懐かしさ溢れるキャラクターなのですが中村さんのテイストになるともはや尊さしかありません。更にいえば背景のプリズムを塗りで表現するあたりが素晴らしいです。


会場には新作の展示もありましてゲームのストリートファイターから春麗とジュリ。これは知らなかったのでちょっと驚きだったんですけど確かに中村さんと相性の良さそうなキャラクターですよね。

もちろん、これ以外にもたくさんの作品が所狭しとひしめいている実に素敵な空間でした。じっくりと鑑賞を堪能したり写真を撮っていて気がついたら2時間近くは楽しむことができました。池袋パルコでの開催は5月21日まで。会場限定のグッズなどの販売もあります。(グッズ購入だけなら入場料なしでできますよ。)

僕は会場限定のマスキングテープとポストカード、下敷きやクリアファイルなど実用品ばかり買ってきましたが、作品集やトートバック、マグカップなどなどファンにはたまらないアイテムがたくさん。ここだけでも観る価値があると思います。ちなみに作品をモチーフにした缶バッジがガチャで出てくるコーナーもありまして、おめあてが出るまで粘る熱心なファンの方も見受けられました。

開催期間はまだまだありますから気になった方はぜひ一度、足を運んでみることをおすすめします。ちょっとレトロでポップな世界観を味わえる極上の時間がそこにはあります。

よければまた観てくださいね。それではこのあたりで。

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