2013-06-04

梅雨の季節です。カメラを大事に使いたいなら気をつけるべきことのはなし。

ようこそ。Scriptaをご覧いただきましてありがとうございます。
キサラギ@kisaragi_Virです。

5月末から暑い日が続いていますけど、月も変わって6月。関東近辺まで梅雨入りといった時期になってきました。急に気温が変わりやすい日が続きますので体調管理はしっかりしたいところ。お出かけの際には折りたたみ傘など一本持っておくとなにかと安心ですね。

そんな梅雨時ですが、カメラの保管は普段どのようにされていますか?普通にケースにしまっておいたり、カバンにいれておいたり。いろいろあるとは思うのですがこの時期特有の「アレ」には気をつけておきましょう。そんな「アレ」な話はというと…。

カビ対策をキチンとして快適な撮影を。

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photo credit: sinkdd via photopin cc
なのです。デジカメってそんなにお手入れが難しいものではないので基本、汚れの清掃であるとか埃を払うとか。そのくらいのことさえできていたら何も問題はないのではないかと思うのですが、この「カビ」だけは出てくると自分ではなんともならないので注意が必要です。ではまずはその理由から。

A.レンズの分解は普通の人には無理です。
カビは通常、レンズのガラスに発生します。そして一本のレンズには通常は複数枚のガラスが使われていますので、問題を解決するためには一回バラバラに分解して中のレンズを清掃した後に組み立て直す、といった手順を踏みます。

これは修理の専門家じゃないとできないことですので時間とお金がかかる話になります。相場はレンズによって変わってはきますが、一本あたり1万円〜3万円くらいの金額がかかることが多いでしょうか。時間は3週間から1ヶ月くらい。どちらにしても手軽じゃありませんね。では「カビ」の問題点とはなんでしょうか。

B.カビの進行が進めば画質が落ちます。
ということになります。本来レンズは透明ですから光を遮るものは何もないのですが、カビが増えてくるとレンズは次第に蜘蛛の巣状に白い綿のようなものが見えるようになってきます。最初のうちは問題がなくても次第にAFのピントは合わなくなりますし、仕上がりの写真も寝ぼけたような仕上がりになってしまいます。

これがレンズだけで済めばまだよいのですが、最終的にはより面倒なことになってしまうのでそこにも注意しなくてはいけません。

C. 最後はカメラも使い物にならなくなります。
レンズに入ったカビというのは最終的に接続してるカメラ本体に感染することも多いです。この場合の問題はカメラ内部に入っているペンタプリズムといわれるガラズの塊に付着することでファインダーから覗いた時の視界がどんどん悪くなっていきます。まあ、使えないという訳でもないのですが快適、という言葉からはかなり縁の遠い状態になってしまうことは間違いないでしょう。

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 そうならないためにすべきこと。

とまあ、ここまで書いたのはかなり極端な場合の例になるのではないかと思います。ファインダー内までカビてしまって使い物にならなくなるまでには、かなり長い時間全く使わないで放置していたであるとか、手荒な使い方をして手入れをしていないであるとか。

そういったことでもないとここまでヒドくはならないのですが、保管している環境によっては軽度のカビが発生する可能性はあるものです。そのための対策をいくつかご紹介しましょう。
A. 湿気のないところに保管しましょう。
まずは年間を通しての話になるのですが、できるだけ風通しのよい湿気のこもらない場所に保管する習慣をつけましょう。特に注意したいのはバッグに入れたままで保管している人。バッグの素材によっては湿気を吸うのでリスクが高くなりがちです。戸棚やタンス、物置なども普段開け閉めする頻度が少ないのであればキケンですね。できるだけ通気のある場所に保管したいものです。
B. ベストは防湿ケースなどがあればgood。
対策しようとした場合、一番安全なのはこの「防湿ケース」や「防湿庫」を導入することです。ある程度気密性のある箱のなかで一定の湿度を維持できるのでカビが発生しにくいわけです。ちなみに「防湿ケース」は安価で手に入りますが乾燥剤を交換する必要があるのでそこは面倒。大きさは大小様々あるので自分のシステムに応じて好きなサイズを選べばいいと思います。

それと「防湿庫」は電子式の湿度管理ができるどっちかというと「家具」に近いですね。かなりまとまった数を収納できるものが多いですがコンセントが必要なのと重量はかなり重いのがほとんどですね。手持ちの機材がどのくらいあるかで選べばよいかと思います。
C. レンズの汚れはキレイにしてからしまいましょう。
結局、普段からのお手入れがしっかりしていればカビって防げる部分もあると思います。たとえばレンズを触った時に付いた指紋なんかは拭いてから仕舞う。同様にレンズ表面の塵なんかもブロアーや清掃用のエアーで飛ばす。これをするだけでリスクは相当下がるはずです。もし万が一、濡れるようなことがあった時はそのまま放置せずに、まずは水分を拭き取ってから防湿ケースに入れて余分な水分を飛ばすようにしたほうが安全です。

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 最後にちょっとおまけ。

と、長々と書いてみましたが、どれもそれほど難しいことではないかと思います。普段から使い終わってしまう前にちょっとだけ掃除する習慣をつけることと、使ったあとに収納する場所を考えておくことさえしっかりとしていれば長くカメラとお付き合いすることができること請け合いです。

カビって、日頃からあちこち持って歩いて使っているうちは出てこないのですけど、使わなくなってしまい込んでしまうと何もしてなくても出てくる。そんな「飽き」の部分に敏感に反応しているようにさえ感じてしまいます。ですので常に「何か面白いモノ撮りに行こう!」という気持ちがあれば心配しなくても大丈夫な気もしちゃうんですよね。

ちなみに防湿用のケースに関してはカメラ店でも購入できますけど、要は密閉できる箱であれば代用は効きますのでホームセンターなんかで手頃な大きさのものを見つけてくれば安上がりでよいかもしれません。でも乾燥剤は乾かしすぎもよくないので専用のものを買っておいたほうがよいでしょう。

ということで今日はこのくらいで。お読み頂きましてありがとうございました。
よければまた観てくださいね。それではこのあたりで。merci ♪

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