2020-06-08

iPad Proが溶け込む日常。無駄と贅沢の境界。

Perfection is achieved, not when there is nothing more to add, but when there is nothing left to take away.
Saint-Exupery
追加するものがなくなったときでなく、取り除くものがなくなったとき、それが完璧になるということである。
サン・テグジュペリ

Apple社のiPadが発売されて今年で10年。早いかどうかはわからないが確実に定番の商品となったようには思える。「タブレット」という選択肢はこれから更にスタンダードになっていくのだろう。

何せパソコンを持たない世代が増えているという。スマホで十分なのだ。それでも大きい画面で動画を見たり、文章を作成したり。そういったところに使っていたパソコンの場所がタブレットに置き換わりつつある。

今年はMagic Keyboardの新型も発売になった。もはやこれもパソコンの形のひとつだと思うのだが、iPadと合わせて1kgぐらいの重さになるのなら素直にMacを買った方がいいんじゃないかと思うのだが、この考え方が古いのだろうな。

今や学校教育の現場でさえタブレットの時代である。これからの未来を支えていく世代がその環境で育つのであれば、長い目で見たときに進化成長するのはタブレットなのかもしれない。まあ、僕が生きている間くらいはPCの製造が続けばいいな、くらいには思う。



そういう僕なのでMacというデバイスが作業の中心にある。とはいえそれほど重い作業をするわけでもないのだが、細々したアプリなどを一括で管理できるのはやはりノートブックで、いうなれは単純に「慣れ」の問題なのだ。

まだ「脱Mac」とはならない理由。

革新的に環境を変えるならばiPadでの代替アプリなどをどんどん入れていけばいいのだろうが、なかなかに腰が重いものである。それともうひとつはどこまで行っても僕の中では未だ完全移行はできないイメージがある。

理由はいくつか思いつくが、ひとつは大量に抱えているCDの山だったりする。配信サービスの全盛期である今、新たにCDを買う頻度が流石に減ってきてはいるものの、手持ちの在庫量はなんともならない。

単純にiTunesに送ればいいだけなのだが、それでも性分からかカバージャケットやら歌詞カードなどは捨てられないので増えることはあっても減ることが少ないのである。

いっそCDを保存しているコンテナボックスごとある日盗賊に盗まれたり、時と共に風化して全部砂にでもなってくれればさっぱりとするもかもしれないが今のところはそういった気配がない。

そんな状況だからiTunes自体もそれなりにデータサイズが重い。iCloudでのバックアップをAppleは最近、けっこう推奨しているのだが、データを戻す時に途方もない時間がかかりそうなので気がひけている。これが二番目。

あとは万が一の時だろうか。Macは不具合がでた場合でも単体でリストアをかけられる。自己修復ができるが、iPadは不具合が出た時にはMacと接続しないとリストアできない。単体では復旧ができないことを考えてしまう。

まあ、ネガティブなことを書いてしまったがこんな理由で今後しばらくはそこそこの性能のMacとiPadの両方をそれなりに使っていると思う。

僕にとってのiPadは「デジタルメモ」

こんな僕であるので流行りに乗るのはだいたい一足遅い。それでもまだ、新しいモノついていこうとする気力ぐらいは残っているので去年に4年使ったiPad AirをiPad Proに乗り換えた。カメラが目立たない方がいいので新型を待たずに買ったのだが。

僕にとっては初めてのApple Pencil搭載のモデルである。それなりに時間を使っていると使い分けというのは自然にできてくるのは面白いところで、なんだかんだといいながら文明もの利器だと感じるものだ。

「アイディア出し」にはいくつかの方法がある。文章を書くならポイントになるキーワードを書き出す。レイアウトを考えるなら図面を引く。前者はMacでもできるのだが、後者はiPadで走り書きをした方が早い。

他にも本を読んでいる時などがそうなのであるが、わざわざキーボードに向かって大事な部分を打ち出すのはまず、やらない。これはiPadに書き出す方がスマートである。(Kindleもたまには読むのだけどいやはり紙の方が読みやすく感じるんだよなあ。)

図面を書いて数字を打ち込む。などといった場合にiPadは滅法強い。収納スペースを作る時に箱やらファイルやら買い込むのだが、そういった時に寸法の「あたり」をつけるにはもってこいなのである。

まあ、正直チラシの裏にでも書いておけ、ということがだいたいなのだ。ただ、チラシの裏を侮ってはならない。そこには真実への近道が書き記されていることが多い。そのうえ、気がついた時にはもうないのだ。流石にiPadはうっかり捨てないのでこの点でも優秀である。

メモにササっと書いてそのまま保存。必要最低限のアプリだけはiCloud同期をしているのであとはMacでもiPhoneでも確認できるようにしているので、これだけでも相当に快適なツールになる。

メインは手帳書きの僕であるが「計画」以上「予定」未満、の中途半端な考えごとを雑多に放り込んであるのがiPadのポジションで、結構これでも紙とデジタルは使い分けができているように思える。

USB-C搭載のiPad Proがストレスフリー。

これだけであれば通常のiPadでも良いのだが、Proを選んでいるのはUSB-C端子搭載のモデルであることが大きい。これをもってようやくにしてまともな互換性を持ったデバイスになったと言えると思う。

iPhoneに採用されているライトニング端子は開発された当時は「小型」かつ「リバーシブル」に抜き差しできることがメリット、とされていたモノであったが、後発のUSB-C端子がそれを追い越しているのが現状だ。

単純にライトニングケーブルがApple独自の規格であり、その中でもiPhoneをはじめとしたiOS商品でしか互換が取れないコネクタなので、使い勝手はすこぶる悪い。

そのうえサードパーティ製の排除をするために認証チップなんてものまで搭載しているので、認可を受けたメーカーのものしか正常作動しない前提で、そんな余計のものまで積んだら高額になったという曰く付きのシロモノである。

自分の持っているMacbookにiPhoneを繋いでiTunesにバックアップを取る時でさえ、ケーブル変換アダプタを使わないとできないと気がついた時は合理性を求めた結果がこの有様かと正気を疑ったものだ。

例えば、新幹線で駅まで着いて乗り換えようとしたら一旦、鈍行で違う駅まで移動しないと次の列車に乗れない、などと言われたらこの交通網はおかしいだろう、と思う。その手のタチの悪さ。楽しいのは鉄道オタクだけである。

これがUSB-Cによってようやく「まとも」な互換性を獲得したと言える。Macbookに使っていた外付けHDDの情報を同じケーブルで直接iPadに繋いでデータを確認できる。普通なんだがこれだけでかなり快適になる。(PadOS搭載以降の進化であるが。)

カメラとの親和性が良い。

デジタル一眼レフとの親和性も良い。対応する機種は選ぶものの、ケーブル一本で直接繋いで画像の確認や転送ができる。もう、あの中途半端な互換アダプタやらSDカードリーダーなどが必要なくなるのだ。

ちなみに僕が現在のところ使っているカメラはNikonのZ6。CanonやSONYあたりも大丈夫だろう。実際に使ってないから細かいところまではなんとも言えないが。画像ソフトは「Affinity Photo」を使っている。お手軽なフォトショップとして有能。

それにiPad自身がカメラのモバイルバッテリー的に使えるのも面白い。万が一の充電切れにも使えるのだ。あまり早くはないが「ある」と「ない」では安心感が使う、というか。便利な機能である。

写真の画像を確認するときも実に快適だし、iOS向けの加工アプリなどもだいぶ充実しているのでその辺りも高評価である。Proに関して言えることはベゼルが狭いのできっちり写真が広く写るような満足感はある。

ちょっとした小旅行なら、もはやPCは必要ないだろう。カメラとiPadだけ入れておけば最低限の写真環境が整う。荷物が一つ軽くなるのは歩き回る前提だと、とても大きなメリットだ。

これからのiPadに更なる期待を。

別に細かく書くつもりもないが、ちょっとしたドローイングだったり動画配信系のサービスを使うこともあるのでその辺りも快適で実に申し分ないデバイスだと思っている。

だから、何か不満があるのかというとそれほど多くはないのだが、安いモデルでもUSB-C対応になって欲しい。いっそできればiPhoneもUSB-Cになって欲しいくらいなのであるが、それは多分むずかしいのだろう。

あとはiSightカメラがどんどん大きくなっていくのがちょっと面白くない。言うほどiPadで広角レンズの写真に需要があるのかわからないけど単レンズで良いような気がしてならないのだが。

無論、PCとしての性能もハイスペックなのがiPad Proなので、動画加工や3Dゲームなどを楽しむことで真価を発揮するモノなのだ。だから僕の使い方っていうのはある意味では無駄なのである。

10万円あったら一生かかっても使い切れない量のメモ帳が買えるよ。Proじゃなきゃダメ、っていう作業もない。買ってから自分の作業環境の中に役割を振っているだけなのだ。

でもしょうがないじゃない。それでも手に取らせてしまう魔力がApppleにはあるのだから。

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