2017-04-19

instax SQUARE SQ10 新たなチェキはスクエアでデジタル。

ようこそ。Scriptaをご覧いただきましてありがとうございます。
キサラギ@kisaragi_Virです。

富士フィルムが販売している人気インスタントカメラの「チェキ」。初代のモデルが1998年で、何度もモデルチェンジしながらまもなく20年になろうとするロングセラー商品です。誰でも簡単に撮影できて、その場でプリントして渡せることが最大のメリットなのでパーティーや結婚式などの余興に一台あると実に楽しいカメラです。

初代の発売の時にイメージキャラクターとしてCMに出ていたのは人気急上昇中の滝沢秀明さん。「タッキーのCMのやつ」で覚えられてた方もだいぶ多かったような。各地のカメラ店で長蛇の列ができたスマッシュヒット商品です。いやあ、懐かしい…。

当時はまだポラロイド社がありましたので、他にもインスタントカメラは存在したんですけど、チェキは価格も手頃、操作も簡単、何よりフィルムの大きさがカードサイズで小さい分、単価が安くて撮りやすかったのが勝ち残ったポイントなのかもしれません。



デジカメ全盛期にはちょっと翳りが出た時期もあるとは思いますが、近年のデジカメは性能が進化しすぎていてキレイに撮れすぎる、といった意見もあります。そういったユーザーにはこのチェキが実にもってこいの商品でしょう。気軽にフィルムのザラッとした独特な味わいを楽しむことができます。

話はちょっとズレますが、近年は衰退の一途をたどっていた「写ルンです」も人気なんだそうで、撮影した後のカメラを現像に出さずに直接CDに書き込んで保存するサービスの人気が再燃しているそうです。(本当ならプリントに出して欲しいんだろうなあ、とは思いますけどね)フィルムメーカーとして一時は存続すら危ぶまれていた富士フィルムの巻き返しが最近はグイグイきています。

そんななかで今回発表された、新しいチェキが「instax SQ10」というこれまでとは一味違うアイテム。

アナログとデジタルが起こす化学反応
HYBRID INSTANT CAMERA

と銘を打たれた、実に素晴らしい仕上がりになっているのでそのことについて書いてみようと思います。

スクエアサイズは時代のニーズ

新しいチェキのフィルムサイズは「スクエア」つまり「ましかく」のプリントになるという情報は前々から出ていて、フォーマットとしてとても魅力的なフィルムだと考えておりました。被写体をバランスよく配置しやすく何を観せたいのかがわかりやすいのが特徴です、とか書くのが本来の説明になるんだとは思いますが、今の時代だともっと簡単に一言で言えます。

「インスタグラムの写真が撮れる」これです。みんな大好きインスタグラムのフォーマットで撮影することに特化したカメラです。IPhoneやデジカメで撮影した画像をトリミングをかけて画像を加工してネットに上げる。ここまではみなさんもよくやられているはずですが、これからは写真を撮った瞬間にスクエアサイズのプリントを楽しむことができます。
SNSに拡散する以外にも、その場でスクエアの写真をプリントして共有できる面白さがそこにはあるのです。

デジカメ的に超絶進化

そして従来のチェキと全く一線を画す進化を遂げたのがカメラとしての機能。少し前に出回ったリーク画像から、「ディスプレイ搭載なのでは?」という感じがありましたがズバリそのままディスプレイでの撮影ができるデジカメライクなカメラに進化を遂げておりました。これは素晴らしい。今までのチェキがフレームから「大体このくらい」っていう感じでゆるく撮影するモデルだったのに対して、これはしっかりとフレーミングを考えることができます。

その上でフィルターモードも搭載しているので、インスタ感覚で画像を加工することも簡単。このカメラは支持する世代層が広いので、簡単にいろんな撮影が楽しめないと面白くないと思われそうですが、フィルターだけで10種類、周辺光量と明るさを19段階で調整できるので、誰でも思い思いのプリントを楽しむことができるはずです。

いろいろ機能は搭載されていますが、ボタン周りはシンプルなのでこれならお子様からご年配の方までそれほど難しくなく使えるのではないでしょうか。
面白いのはシャッターボタンが左右に一個ずつ、2個あること。デザインとしてもシンメトリーなカメラなのですが、これで左利き、右利きと持ち手を選ばないこと、あとは自撮りなんかをするときに簡単にできるように設計されているんでしょう。

そして最後にコレは実に「富士フィルム、思い切ったね!」と驚いたポイントを。なんとメモリーカードに対応しているんです。これまでのチェキは当然、フィルムプリントのみ。あくまで撮影してフィルムをプリントしてもらうことでビジネスとして成り立っているモデルだったのですが、このinstax SQ10にはmicroSDカードスロットが搭載されているので、撮影した写真をmicroSDカードに保存することで、簡単にデジタルデータとして写真をPCなどで見ることができるようになるんですね。これはチェキとしては実に画期的な使い方ができるようになると思います。

さらに言えば、microSDカードに入れた画像をチェキからプリントすることも可能になっているようです。他のカメラで撮影した写真さえもスクエアにプリントできる、プリンタとしての使い道だってあるんだからすごい。

ちなみに、内蔵メモリも搭載されているようなので、カードがなくても50枚までの写真をチェキ本体内に保存することができるそうです。
細かいところだとレンズは28.5mmの固定焦点だけどプリントする時に2.4倍のデジタルズーム機能あり、f値は2.4、最短撮影距離が10cm、ISO感度は最大1600の自働切替。バルブ撮影ができるのはちょっと面白そう。
バッテリーも充電式のもので一回の充電で撮影できる枚数は約160枚。チェキってこれまでのシリーズだと単3電池だったりカメラ専用電池だったりしましたが、充電式なら長持ちするのでそのあたりも改善されていますね。

ハイブリットなチェキはSNSの新たな武器になるかも

ということで色々と書いてみましたけど、これってカメラとしても相当に面白いし、インスタ界では革新的な変化を与えるアイテムになるかもしれませんね。まずは普通に撮影してプリントをして遊ぶ。そしていい作品ができたらメモリーカードからケータイなどに移してネットにシェア。逆にお友達やネットから頂いたお気に入りの画像をメモリーカードに入れてプリントして楽しむ。
でもそれだけじゃあありません。従来のチェキにもあった、その場でプリントができるメリットはそのままで機能がぐっと進化しているわけですから、パーティーなんかに持っていけば面白いことは疑う余地もありません。きっとあなたは一味違った人気者になれますよw。

フィルムカメラ時代に誕生し、デジカメ全盛期を生き残り、スマホ時代に突入したチェキが身につけた新たな進化。実に独創性のあるアイテムに仕上がっていると思います。

発売日は5月19日予定。ゴールデンウィークの観光時期には間に合わないけど、今年からはジューンブライドの時期にはこいつの出番がぐっと増えるんじゃあないでしょうか。いやあ、面白いカメラを見させていただきました。

よければまた観てくださいね。それではこのあたりで。merci ♪

※今回の記事の画像、動画は公式のものをお借りさせていただきました。

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