2018-10-18

あの日の夢を掴みに。LEICAを持つという選択。

ようこそ。Scriptaをご覧いただきましてありがとうございます。
キサラギ@kisaragi_Virです。

While going to the destination, don’t give up.No one picks it up.
目的地に向かう途中であきらめるな。誰も拾ってくれはしないぞ。
Louis Armstrong

前回は色々と考え抜いた結果、OLYMPUSのシステムを全て引き上げるという僕の中ではかなり大掛かりな判断をすることにしたのですが、それには続きがありまして。今回はそこのところのお話になります。とはいえタイトルで結果は既に書いてありますから、あとは何に「化けたのか」だけですけどね。

LIECAを選ぶ意味とは。

「LEICAを持つ」ということはカメラに何らかの興味がある方なら一度は考えることではないかと思います。もちろん撮影のスタイルによって使うべきカメラは違います。動きの速いスポーツを撮りたい、望遠レンズを生かした撮影をしたい。などというのであればそれは国産のカメラメーカーのものを使うのが近道。ただ、落ち着いたスナップ写真を撮りたいのであればそこはLEICAの出番なのです。

この手の薀蓄は多分詳しく書いている人がゴマンといるでしょうからそこを深く掘り下げるつもりもないのですけど、コンパクトなボディで耐久性も非常に高く、レンジファインダー機特有の明るい視界と静かなシャッター音は周りの空気を損なうことなく自然なスナップショットができる。他メーカーのレンジファインダー機と大きく違うことは「ライカレンズ」の品質が頭一つ群を抜いていること。

LEICAのレンズを使いたいからLEICAのカメラを買う。これがこのブランドを選ぶ最大のポイントなのですが、なかなかどうしてホイ、と買える代物でもありません。ですから躊躇う方も多いと思います。実際に僕もそんなに簡単に買おうとは考えませんでした。

幸か不幸か、僕が席を置いているブログのサロン「Bloggers Tea Party」という集団はとても良い情報を発信して頂けると同時に、普通の生活をしている方の環境の数倍の勢いで「LEICAめっちゃいいやん!」の情報も届けてくださる素敵な方が多いので「うわあああああ!買わないと僕なんかすごく損してるんじゃない!?」

「っていうか今年はフルサイズミラーレスが次々きてる。マイクロフォーサーズは来年新型フラッグシップ投入しても勢いは弱いよね。一旦見直しを考えるにしてもまだ旗色が読めない時期だし、とはいえ来年まで待って新型出たら一気に買い叩かれるし。ならばいっそのこと…。」

これが心理戦の舞台裏でもありますが…。買っちゃうやんそんなの見たら…。

オールドレンズ・ライフ 2017-2018 (玄光社MOOK)
玄光社 (2017-09-29)
売り上げランキング: 176,789

忘れていた宿題を仕上げよう。

突然ですが話は変わります。古い、古いコマーシャルのお話をしましょう。トランペッターを目指す黒人の少年が毎日のように楽器店でウィンドウに並ぶトランペットを食い入るように眺めていると、それを見ていた一人の紳士が買い与えてくれた。のちに少年は世界的なトランぺッターになりました。

ルイ・アームストロングのエピソードが元ネタになっているのでは?などとかつて話題になった某金融会社のコマーシャルなのですが、なんとなくそれを思い出したんですよ。若い時代に見ていた憧れのモノ、っていうのは記憶の中でいつまでも輝いているんです。

プレミアム・ツイン・ベスト この素晴らしき世界~ルイ・アームストロング・ベスト
ルイ・アームストロング
ユニバーサル ミュージック (2014-06-25)
売り上げランキング: 2,771

LEICAがフィルムカメラの時代に絶対的存在としてMシリーズを売っていた当時の僕では正直、全く手の出るカメラじゃあなかったんですよね。だから国産のレンジファインダー機を買ったり、キャノンあたりから出ていたオールドレンズを買ったりして写真を撮ってました。それはそれなりに楽しくて良い思い出になっています。

時代は流れ、フィルムカメラの衰退とともにデジタルカメラの進化が進み、誰でも簡単に写真が撮れる時代がきて、更にスマートフォンの写真機能が著しく成長し「カメラで写真を取る」という概念自体が変わりつつある現在に僕は立ち止まってしまいました。

「ただ、スナップ写真を撮りたい」という原点の部分に立ち返りたいと思った時に、今のシステムが必要なのか。もっと本来は簡単に、気軽に撮れるものではないのか。そう考えた時に僕は、昔ショーウィンドウに並んだLEICAを眺めるだけだった自分を思い出したわけです。あの時はズミクロン35mm F2一本あればだいたいのものは撮れる、いや、撮ってみたいと。

今の僕ならあの日の自分にズミクロンの35mmを贈ることができます。いまどきAFもズームもない、アナログな単焦点レンズだよ。いいことばかりじゃないけど使いこなせるかい。って言いながら渡すんじゃあないかな。あの時代にできなかったことを今、やり直してみるのも楽しいことになると確信したから決めたのです。

ライカ ズミクロン M 2/35mm ASPH.シルバー (6bit)
ライカ
売り上げランキング: 1,902,094

オールドカメラは吟味して。

ズミクロン35mm F2は歴代の種類があります。このレンズとは長いお付き合いになりそうなので、一応生産の新しいモデルを選ぶことにしました。第四世代のASPHモデルです。もちろん色々と触ったことはありますが自分のモノとして迎えると気持ちが全然違いますね。

舶来オールドレンズなので基本的に保証はつきませんから買う時にはレンズの中を要チェックです。キズ、くもり、カビがないかの確認は最後は自分できっちり見ておかないとあとあと後悔しますので念入りに。

当然ボディもありませんからこれも用意しました。あの時代に合わせるならLEICA M6なのです。実際に使うことを前提で考える、生産されている台数から考えても何かあった時にサポートがしっかりしているのはこの辺りの機種です。M3至高説も当然理解できますが、露出計ぐらいは内蔵で入っていて欲しいんですよね。

M6はかなり長い年月生産されていますので、製造番号の新しいもの(TTLモデルを選んでいます。)を。きちんとしたカメラ店で最低限の動作を確認していること、傷、打痕の少ないもので極端な値付けがされていないモノから選んでいきました。

LEICAを有効活用するぜっ!

既存のシステムを断捨離した結果、今の手元にあるのはカメラ一台とレンズ一本。とりあえずこれだけにしてみました。しばらくはフィルムカメラで写真を楽しむつもりです。天気の良いおやすみの日が早くこないかなあ。

余談ですが。そうも簡単に全てをフィルムに回帰できるとも思っていない部分もあります。思い出補正だけではうまくいかないこともあるでしょう。その時にはMマウントアダプター経由で使えるコンパクトなミラーレスが一個あったらもっと最高だし、来年は新しいGRが出るらしいからそっちも気にはなっています。まあ、煩悩というのはなくなるものでもありませんからうまくやっていきましょう。

いずれにしても「とっておきのレンズ」を一本みつけて自分のモノにしたい。持つだけじゃなくて、ワザとして使えるまで磨くことが僕にとってLEICAを選んだ意味になればいいなと思うのです。

タグ: ,
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください